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大容量データ印刷時の注意事項について(Ver.2.0.1まで)

印刷属性定義ファイルを使用した印刷において、大容量サイズの印刷データを実行すると、EDPdriverが使用するメモリの動的な獲得に失敗することが原因で、印刷エラーが発生する場合があります。

印刷属性定義ファイルを使用した印刷においては、印刷するデータのサイズに応じて、EDPdriverが動的に獲得するメモリの使用量が変化するためです。
大容量データを印刷する場合、印刷データを処理するメモリサイズも大きくなるため、PC内のメモリが獲得できない現象が発生する場合があります。
メモリ不足が発生したかどうかについては、以下の方法で確認してください。

edpdriver_def

  1. EDPdriverの「プロパティ」画面を開きます。
  2. [初期設定]タブ-[ダンプファイルを出力する]チェックボックスをチェックONに変更します。
    チェックONに変更すると、[出力先フォルダ名]入力ボックスが指定可能となりますので、適切なフォルダ名を指定してください。
  3. [出力先フォルダ名]入力ボックスで指定したフォルダに、実行結果ログファイルが生成されます。
    実行結果ログファイルは、以下の命名規則となります。
  4. YYYYMMDD_HHMMSSnnn.LOG
    ※YYYYMMDD→実行年月日、HHMMSS→実行時間(時分秒)、nnn→通番

  5. 実行結果ログファイルをメモ帳などのテキストエディタで開きます。
    以下のメッセージが出力されている場合、メモリ不足が発生している可能性があります。

    【異常】ESCPデータ変換処理中にエラーが発生しました。

    ※上記メッセージは、ディスク容量不足などEDPdriverが使用する作業用ファイルのアクセスに失敗した場合にも出力されます。

【回避策】
キーワード検索範囲の条件を変更することで、この問題は回避できる場合があります。
キーワード検索範囲の変更方法ついて以下に説明します。
edpdriver5577_attribute

  1. EDPdriverの「印刷設定」画面を開きます。
  2. [データ属性自動判別]タブ-[キーワード検索範囲]ラジオボタンを[サイズ指定]に変更します。
  3. [サイズ指定]に変更すると、[サイズ]入力ボックスが指定可能となりますので、印刷データの先頭から何バイトまでをキーワード検索に使用するか指定してください。
    最大32767バイトまで指定することができます。
  4. 印刷データに対して、3.で指定したキーワードの検索サイズ内にキーワードとなる文字列が存在していることを事前にご確認ください。
  5.  

    なお、印刷属性定義ファイルを使用しない場合は、この問題は発生いたしません。

ネットワークプリンタ、サポート対象外機種についての機能制限事項

ネットワークインストールしたプリンタ、他社製の機種、およびサポート対象外の機種について
制限となる機能を以下に説明します。

(1)印刷結果の制限
以下の印刷属性項目に関して、期待した印刷結果が得られない場合があります。

  • 部数
  • 丁合い
  • 原稿サイズ
  • 用紙の向き
  • 両面印刷

また、以下の印刷設定機能はプリンタドライバを操作しないと実現できない機能であるため
無効となります。

  • 出力用紙サイズの変更
  • 給紙トレイの変更
  • 合紙の給紙トレイの選択
  • オフセット排出
  • ホチキス
  • パンチ
  • 紙折り
  • セキュリティプリント
  • 認証情報の設定

サポート対象外の機種から印刷を実行する場合は、「期待した印刷結果が得られない場合が
ある。」旨のメッセージを表示します。

(2)デバイス制御に関連する機能の制限
出力デバイスの制御(取得/設定)ができないため、以下の機能は無効となります。

  • 物理プリンタとしての表示
  • 印刷設定変更に伴う自動更新
    →指定した印刷属性に合わせて、使用できないプリンタは選択不可にする機能です。

動作保証対象とする機種であっても、ネットワークプリンタの場合は、同様の制限が
発生します。(クライアントPC上のローカルプリンタとして使用した場合において動作を
保証します。)

「キャッシュページ」ってなに?

大量ページのデータ、もしくはスペックの低いPCでFXDocVを快適にお使いいただくための設定です。FXDocVは読込みの処理等でページデータを仮想メモリに格納しております。大量ページの読込みやスペックの低いPCでの運用などでのパフォーマンスの低下を防ぐことができます。キャッシュページはどのくらいのページを仮想メモリとして読込むかの設定を行います。
ただし、設定によっては逆にパフォーマンスが低下する場合がありますので、通常は変更を行わないことをおすすめします。

意味不明なエラーがたくさん出てきて変換できません。どうしてですか?

変換前のソースファイルの形式が正しくないと思われます。FX-SMSTはPCのWindows上で動作しますが、ソースファイルは、ホストコンピュータ上の形式をそのまま扱います。
FTPやエミュレータでのホストからのダウンロードでファイル形式を変換していませんか?
詳しくはユーザーズ・ガイドのオーバーレイ・ソースの読み込みの記述を参照してください。

カラーフォームの色調についての注意/制限事項

カラーでフォームを作成する場合、アプリケーションからART-EXドライバで直接印刷した出力結果と色調が異なる場合があります。
このような場合には、ART-EXドライバの以下のプロパティー変更を行ってから、お使いのアプリケーション上で事前に色の調整を行うようにして下さい。

「印刷設定」画面-「グラフィックス」タブ-「画質調整モード」のプロパティで”色変換しない”を選択する

プリンタデバイスの性能と印刷設定に関する制限事項

サポート対象機種の場合、プリンタドライバのオプション構成を取得することで、指定した印刷
設定が、実際に印刷可能かどうかを判断しています。
ユーザーが指定した印刷設定では印刷できない機種に対して、機種の選択を不可とし印刷の
実行に制限を設けています。以下の印刷設定機能が該当します。

  • 丁合い(丁合い可能なプリンタかどうか)
  • 両面印刷(両面ユニットありかどうか)
  • 給紙トレイと出力用紙サイズ(給紙トレイ構成を取得することで指定した用紙が印刷可能か
    どうか判断)
  • オフセット排出(オフセット排出可能か)
  • ホチキス/パンチの有無、ホチキス/パンチの位置(ホチキスやパンチが実現できる
    フィニッシャーが指定されているかどうか)
  • 紙折り(紙折りが実現できるフィニッシャーや関連オプションが指定されているかどうか)
  • 小冊子印刷/カタログ印刷(両面ユニットありかどうか)

ただし、カラーモードに関しては、”カラーで出力する”が指定された場合でも、モノクロ機への
出力を許可します。

大容量データ印刷時の注意事項について(Ver.2.1.0から)

印刷属性定義ファイルを使用した印刷において、大容量サイズの印刷データを実行すると、ディスク容量不足が原因で、印刷エラーが発生する場合があります。

印刷属性定義ファイルを使用した印刷においては、印刷するデータのサイズに応じて、EDPdriverが使用する作業用ファイルのサイズが変化します。
大容量データを印刷する場合、印刷データを処理するために必要な作業用ファイルのサイズも大きくなるため、ディスク容量不足が発生する場合があります。

ディスク容量不足が発生したかどうかについては、以下の方法で確認してください。

  1. EDPdriverの「プロパティ」画面を開きます。
  2. [初期設定]タブ-[ダンプファイルを出力する]チェックボックスをチェックONに変更します。
    チェックONに変更すると、[出力先フォルダ名]入力ボックスが指定可能となりますので、適切なフォルダ名を指定してください。
  3. [出力先フォルダ名]入力ボックスで指定したフォルダに、実行結果ログファイルが生成されます。
    実行結果ログファイルは、以下の命名規則となります。
  4. YYYYMMDD_HHMMSSnnn.LOG
    ※YYYYMMDD→実行年月日、HHMMSS→実行時間(時分秒)、nnn→通番

  5. 実行結果ログファイルをメモ帳などのテキストエディタで開きます。
    以下のメッセージが出力されている場合、ディスク容量不足が発生している可能性があります。

    【異常】ESCPデータ変換処理中にエラーが発生しました。

    ※上記メッセージは、メモリ不足などの場合にも出力されます。

【回避策】
キーワード検索範囲の条件を変更することで、この問題は回避できる場合があります。
キーワード検索範囲の変更方法ついて以下に説明します。

  1. EDPdriverの「印刷設定」画面を開きます。
  2. [データ属性自動判別]タブ-[キーワード検索範囲]ラジオボタンを[サイズ指定]に変更します。
  3. [サイズ指定]に変更すると、[サイズ]入力ボックスが指定可能となりますので、印刷データの先頭から何バイトまでをキーワード検索に使用するか指定してください。
    最大32767バイトまで指定することができます。
  4. 印刷データに対して、3.で指定したキーワードの検索サイズ内にキーワードとなる文字列が存在していることを事前にご確認ください。

 

なお、印刷属性定義ファイルを使用しない場合は、この問題は発生いたしません。